下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤」とは、血管(静脈)内にある血流を支える弁が壊れ、足の血液が停滞して溜まり、足の静脈血管が浮き出てきて、あちこちでコブ状に膨らみ目立つようになった症状のことです。

足がつる、むくむ、疲れやすい、
皮膚が変色した、かゆい
・・・

これらは下肢静脈瘤の症状です。そのまま放っておくと、コブのようなゴツゴツした症状が現れてかゆみや湿疹となり、重症になると、皮膚が黒ずみ、ただれてくることもあります。

近年、下肢静脈瘤という症状があるということが世間にもある程度浸透し、足の浮腫みや怠さなどの症状から、当クリニックへ診察に来られる患者様が多くなりました。下肢静脈瘤は、初期段階ではそれほど深刻に考える事は必要ありませんが、そのまま放置しておくと症状が進行し、治療や手術が必要になる場合があります。
少し症状が気になったり、どのようにすれば症状を抑えることが出来るか不安に感じている場合は、お気軽に当クリニックにご相談下さい。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤の症状は、徐々に進行しますので、初期の段階では手術など治療する必要はなく、日常のセルフケアで症状の進行を抑えることも可能です。何れにしても、下肢静脈瘤は一度発症すると自然治癒することはないので、症状が重くなる前に、診察していただくことをおススメします。

下肢静脈瘤の初期症状~僅かな血管の起伏程度。

血管が少し浮き出したりする程度で、よく見ないと症状が出ているか分かりません。特に怠さや痛みなど自覚症状がない或いは殆ど感じることがないので、症状が出ている事に気付かない方が殆どです。この段階では外科的な治療の必要はなく、医療用弾性ストッキングの着用など保存的治療で、経過観察を行います。

下肢静脈瘤の中期症状~自覚症状が出る。

やがて足に怠さや浮腫みなどの自覚症状が出始めます。足がよくつるようになったり、患部の痒みなど不快に感じるようになります。自覚症状が出始めたら、症状の進行度によりますが、外科的治療が必要と判断される場合もありますので、早い目に専門の医療機関での診察を受けるようにしましょう。

下肢静脈瘤の末期症状~患部皮膚の変色・湿疹・炎症など。

自覚症状が出ているのにそのまま放置していると、患部が茶色く変色し、湿疹など皮膚がボロボロになり、炎症が起こります。更に症状が進むと痛みも激しくなり、患部が爛れて潰瘍になる場合もあり、歩行も困難となります。
早急に外科的治療が必要となり、元の状態に戻るまで治療にかなりの時間を費やしますので、末期症状になる前に早く専門医に相談・診察を受けてください。

下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤は、症状の進行が進むと、擦り傷などの怪我のように自然に治癒することはありません。よって根本的に治すには、手術による治療が必要となります。今日では、入院することなく日帰り手術での治療が一般的で、痛みも殆ど感じることなく治療自体は短時間で終わります。

血管内レーザー治療

硬化療法